嘘なんて見破れなくてもいい

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質問

私は嘘つきが嫌いです。

なので、嘘をつくことにもすごく抵抗があり、

本当のことは隠すべきだとわかっていても(その方が平和的)つい本音で話してしまいます。

たとえ空気が悪くなったとしても、「嘘をつくよりもマシだ」と思います。

平気で嘘をつく人のことが信じられません。

友人でも、恋人でも些細な嘘が発覚しただけで、急速に信頼感が薄れてしまいます。

相手の嘘が分かった時に、どうしても言及したくなるのです。

なぜ、皆嘘をつくのでしょうか。

あと、もし嘘を見破る方法があれば教えてください。

回答

質問ありがとうございます。

私は今まで生まれてきて、それなりに嘘をついてきました。

例えば、

本当の身長は174cmなのに友達の前では175cmだと言ったり、
実はトマトが苦手なのに、部活の先輩と食事に行ったときに「トマトですか?好きです!」と言ったり
姉のプリンを勝手に食べたのに、「食べていない」と言ったり…

 

これらの嘘が大きいか小さいか、許せるか許せないかは別として、

「嘘をついたことがある」のは事実です。もちろんこの事実は嘘ではありません。

話が少々長くなりました。ここから具体的な回答について話していきます。

質問者様の「嘘をつかれることが嫌い」という気持ちは分かりますが、

個人的には「ある程度の嘘には寛大になった方が良い」と思います。

人は、質問者様が思っているよりもずっと多くの嘘をついてきています。

その中には質問者様のことを思ってついた嘘もあることでしょう。

ですので、それらすべてに「どうして嘘をつくのか」と言及したところで、

多くの場合良い関係にはならないと思います。

といっても私は嘘をつくことを勧めている訳ではありません。

もちろん基本的には嘘をつくことは良いことではないと思いますし、許せない嘘だってあります。

ですので、ここからは私なりの嘘に対する考え方を紹介します。参考までにお読みください。

嘘に対する基準

私は「嘘」には大きく2種類あると考えます。

1つ目が「意味のない嘘」であり、もう1つが「意味のある嘘」です。

「意味のない嘘」

うそ1

「意味のない嘘」とは、文字通り「ついたところで大きな意味を持たない嘘」

「別に大した影響がない嘘」のことを指します。

例えば「本当は身長は174cmなのに友達の前では175cmだ」と言ったり、

愛知県出身の人が自己紹介で「(実際は名古屋じゃないけど)名古屋から来ました」という場合も「意味のない嘘」に分類されます。

これらの嘘は別に大した意味を持ちません。

本人も「なぜ嘘をついたのか」と言われれば「その方が説明しやすかったから」ぐらいにしか考えていないのです。

「意味のある嘘」

嘘②

一方で「意味のある嘘」は、「つくことによって何かしらの意味を持っている」

「確かな目的をもってつかれた嘘」のことを指します。

そして、この「意味のある嘘」はさらに、「悪意がある嘘」もしくは「好意がある嘘」かで分けることができます。

「好意がある嘘」とは、相手のことを考えてついた嘘のことです。

例えば、

「実はトマトが苦手で滅多に食べないのに、部活の先輩と食事に行ったときは『トマトですか?めっちゃ好きですよ』」と言うことは、意味のある嘘です。ちなみにこの嘘は「せっかくご飯に連れて行ってもらっているので、雰囲気を悪くしたくない」という(私なりの)好意からきています。

他にも、とあるカップルの間で、

彼女が「(自分が着ている)この服めっちゃ良いと思わない?」と聞いた時、
(本当は全く思っていないけど)「うん!めちゃくちゃ良い!似合っている」と彼氏が答える場合も、意味のある嘘に分類されます。この場合も好意からきています。

一方で、「悪意がある嘘」とは「相手をだましてやろう」「自分の身を守ろう」などの利己的な目的でつかれた嘘のことです。

たとえば、「姉のプリンを勝手に食べたのに『食べていない』と言うことは、都合の悪いことを隠そうとしてつかれた嘘なので「悪意のある嘘」に分類されます。他にも「浮気をごまかすための嘘」や「仕事を不正を隠すための嘘」なども当然「悪意がある嘘」でしょう。

最も「悪意がある嘘」とは、嘘をつかれた側(被害者側)にデメリットを与えてしまう嘘ともいうことができます。

まとめ

さて質問の具体的な回答に移りましょう。

なぜ、皆嘘をつくのでしょうか。

人が嘘をつく理由は様々なので、「なぜか?」と聞かれても明確な回答をすることができません。

ただ、人は必ず嘘をつく、意味のない嘘をつく、何ら利益にならない嘘をつく、相手のことを思って嘘をつく、自分の利益のために嘘をつく。

そのことは理解していただきたいと思います。

もし嘘を見抜く方法があれば教えてください。

個人的な結論ですが、「嘘は見抜けない」というのが私の結論です。

もちろん「私は勘が鋭いから見破れる」「私は心理学のテクニックを持っているから見破れる」というような反論もあると思いますが、

「見破られていない嘘」はそもそも相手が嘘をついていることに気がつかないので、そのような感想を抱くのではないでしょうか?

また、嘘ではないのに勝手に嘘だと勝手に決めつけること往々にして存在します。

いずれにしても100%で嘘を見破ることは不可能です。

しかしながら、私は「嘘は見破れないが、多くの嘘は見破る必要がない」と思うのです。最も考えるべきことは至ってシンプルです。

「嘘かどうかを見破るのではなく、悪意かあるかどうかを見破る」

この1つだけです。

100%嘘を見破ることは不可能です。ならば、「嘘」という枝を見破るのではなく、

「その発言に悪意があるか」という根本を見るほうが最善だと思います。

もし質問者様が「これは嘘かもしれない」と思った時、

すぐに言及するのではなく「もし嘘だったとしたら、この嘘には悪意があるか」ということを考える。

そして、質問者様が「この嘘は悪意がある」と思ったのならば、言及しても良いと思いますが,

それ以外なら右から左へと受け流すことをオススメします。

私は質問者様が本音で話すことに反対するつもりもありません。

質問者様自身のポリシーとして常に本音を言うことに価値を見出しているのなら好きにすれば良いと思います。

ただ、そういう態度でいると知らないうちに周囲に多くの敵を作ってしまうことでしょう。

周りが盛り上がっている中で、その盛り上がりに水を差すような行動が喜ばれるはずがないのです。

「良いか悪いか」の問題ではなく、そういう結果を招く可能性があるということは理解していただきたいと思います。

人は、質問者様が思っているよりもずっと多くの嘘をついてきています。

その中には質問者様のことを思ってついた嘘もあることでしょう。

それらすべてに「嘘をつかれるのが嫌い」というのであれば、それはもうロボットとでも付き合った方が良いかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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