人見知りは克服するな!?無理せず友達を作る5つのステップを紹介*原因・対策を現役大学生が解説(改良版)

先日こんな質問をいただきました。

「大学1年生・男です。僕の大学では、後期から一部の授業を除いて、対面時授業になりました。ただ僕は人見知りなので、ちゃんと友達ができるか心配です。何か人見知りを克服できる良い方法があれば教えて欲しいです。

実は、僕も昔は人見知りで悩んでいました。

クラス替えや大学進学時にはいつも「自分は人見知りだから、友達ができないんじゃないか」と不安になっていました。

そして、そんなことを考えるたびに「人見知りを治さなきゃ」と思っていました。

 

しかし、今僕がアドバイスするなら、「人見知りは克服するな!」と言いたい。

なぜなら、人見知りは克服しようとして、克服できるものではないからです。

早速ですが、質問内容に回答させていただきますと、

人見知りの方は、人見知りを克服しようとするのではなく、無理をしない自分にあった人付き合い方法のを覚えるべきだ

という感じです。という訳で、今回は人見知りの方に向けて、

「無理のなり人付き合いの方法」について紹介していきます。

目次

人見知りとは

まず、具体的な方法を説明する前に、2つの事について確認しておきます。

 

一つ目は、「人見知り」とはどういう状態のことを指すのかということです。

僕の考える、人見知りな状態とは「人と話をする(人前で話す)時に、

意識のベクトルが過度に自分に向けられている」のことを指します。

 

「意識のベクトルが過度に自分に向けられている」とは、言い換えますと、

人と話すときに「相手がどう思っているか」ということより、

「相手が自分をどう思っているのか」ということばかりに気が取られているということです。

自意識

もちろん、誰しも相手に嫌われたくない・好かれたいと思う気持ちはあると思います。

しかし、その気持ちが過度に強すぎると、強いストレスがかかってしまい、自分が思うようにうまく話せなくなります。

つまり、人と話すときに限って自意識過剰になっている訳です。

ですから、人見知りに苦しまないようにするには、

出来る限り「意識のベクトルを自分以外に向ける」ことが重要なのです。

 

 

性格は変わらない

もしかすると人見知りに悩んでいる人は、性格を変えようとして色々な努力をしているかもしれません。

Googleさんに「人見知り 克服法」と聞いてみたり、コミュニケーション本を買ったり、もしかすると講義やセミナーに参加した人もいるかもしれません。

しかし、性格を変えるのはめちゃくちゃ難しいのです。

例えば、「コミュニケーション本」などによくある克服方法には、

「自分の長所をみつけて自信を持とう」とか「相手の気持ちになって考える」とか書いてあります。

そして、昔の僕みたいにやる気満々の人は「そっか。相手の気持ちを考えればいいんだ!」と思うでしょう。

 

ただ、僕は思うのです。

「大丈夫?」「できる?」

「相手の気持ちやで?簡単なものじゃないで?」

「無理じゃない?」「相手のこと考える余裕ある?」

「あんたコンビニで、店員さんにお釣りの時に話しかけられるだけで『ドキッ』とするんやで」

ええ

実体験からですが、自分ができないことをやろうとしても「出来ない」んです。

子供の頃の性格は、大きくなっても変わらないし、自分に無理をすればするほど逆効果です。

だから、人付き合いを良くするために性格を変えるのではなく、自分の性格にあった人付き合いの方法を覚えるべきだと思うのです。

 

 

5ステップ関係法

僕がこれから紹介したい考え方は、

「対人関係をいくつかのステップに分ける」考え方、名付けて5ステップ関係法です。

まず、下の図をご覧ください。

 

画像1

*なお今回は、対人関係を分かりやすくするために友人関係と表記します

 

5ステップ関係法とは、対人関係を5つの段階に分け、その関係に応じた目標を設けることで、

人間関係をスムーズにするという方法です。

この方法のメリット主に4つあります。

 

 

5ステップ関係法 メリット その1

 

1つ目は、意識のベクトルを「目標の達成」に向けることで、自意識過剰にならずに済むということです。

先ほども言った通り、人見知りの方は自意識過剰になることが原因で、うまくコミュニケーションができないのです。

そこで、相手との関係ごとに目標を立てて、その目標を意識しながら会話をすることで、会話をスムーズにすることができるのです。

 

メリット その2

2つ目は、あらかじめ目標を設けることで、精神的不安を最大限取り除くことができるということです。

「この人に嫌われたらどうしよう」「自分、なんかおかしい所とかないかな」と

一度不安を感じてしまうと相手との会話に集中できなくなります。

 

しかし、 5ステップ関係法は先ほどお伝えしたように、ステップごとに目標があります。

目標を決めておくと、精神的に楽になります。「よっ友」ステップなら、とりあえず 「よっ友」 ステップのゴールだけを目指せばいいのです。緊張しがちの人には、とくに有効です。

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メリット その3

 

3つ目は、ステップに分けることでパニックを防ぐことができるということです。

人見知り方は、基本初対面ではパニックになります。

「わっ、初めての人だ。とりあえず挨拶して、えっと、あれ、どうしよう」

「何かしゃべらなきゃ…」

画像10

この 5ステップ関係法では、ステップごとに「目標」や「ゴール」、「やるべきこと」などをあらかじめ決めておきます。このようにプロセスを準備しておくことで、やるべきことが明確になり、パニックになるのを防ぐことができるのです。

 

メリット その4

 

4つ目、人見知りを良い意味で、開き直ることができるということです。

この方法では、あらかじめ「目標」や「すること」、「ゴール」が決められています。

なので、設定した内容に従って会話をすれば良いのです。

ある意味「仕事をこなすように会話をする」わけです。

もしうまくいかなくても、「自分が悪かったのではなく、仕事のやり方が悪かった」と割り切る。

こんな感じで、思い切って会話は「仕事だ」・「サービス」だと割り切ることで、少しずつ人見知りが気にならなくなります

人見知り である自分を受け入れ、「自分にできることだけやればいい」と開き直ることで、対人関係をもっと前向きに考えることができます。

メリット

具体的な内容

それでは、 5ステップ関係法 の内容を説明していきます。

画像4

ステップ0

画像5

初対面の時は、「 存在を知ってもらう 」ことが目標です。それ以上のことは求めません。あとは、相手の話は最後まで聞くことくらいです。

そして、その時に「やるべきこと」は「自己紹介」だけです。

「自己紹介」 の話のネタは(大学生の場合)、「名前」・「学部・専修」・「出身地」・(サークル、部活)・「終わりの挨拶」くらいです。

基本的に、話が途切れそうになったら、ネタ補充をします。

A「名前」

B「名前」

A「学部」

B「学部」

A・B「…」ネタ補充

A「 出身地 は?」

こんな感じ。そして、この段階のポイントは

「沈黙が生まれる or ネタが切れたら or (メンタルが限界になったら)『終わりの挨拶』をして、会話を終了させる」ことです。

これをすることで、気まずい印象を持たせないという効果があります。

「何を話したら良いか分からない」と思ったら、 『終わりの挨拶』のタイミングです。『終わりの挨拶』 は、「また何かあったら、よろしく(よろしくお願いします)」です。

このフレーズで十分です。これで、 ファーストコンタクトは終わりです。

ステップ1

画像6

次は、セカンドコンタクトです。

僕はセカンドコンタクト以降の、顔を合わせたら軽く挨拶をする関係性のことを「よっ友」としてます。

「よっ友」ステップでの目標は、 「その人との会話の経験を積む」こと、いわばレベル上げみたいなものです。 一言、二言、雑談をして、その人と話すことに慣れることが大切です。

話のネタは、

「生活について」「サークル・部活」「授業について」

くらいですかね。

「よっ友」ステップでは、基本的に1回の雑談につき、1つのネタで十分です。無理にネタ補充する必要はありません。むしろ、会話の長さは「1回のネタが尽きるくらい」をオススメします。 顔を合わせたら軽く挨拶をする関係性のなのですから、無理に会話しようとしなくても大丈夫。流れに沿ってやりましょう。

ステップ2

画像7

「よっ友」になり、経験をかさね、その人との会話にも慣れてきら、そろそろ「ペア友」にステップアップする時期かもしれません。

「ペア友」とは、(相手の都合が合えば)授業を一緒に授業を受ける関係、言い換えれば、ある程度一緒にいても大丈夫かなという関係性のことを指します。

もっと詳しく言うと、「ずっと雑談できるわけではないけど、何かの枠組みがある条件では、一緒にいれる」感じですかね。

「ペア友」ステップの目標は、「沈黙になれる」ということです。ある程度会話を続けていると、いつか会話が途切れます。いわゆる恐怖の沈黙の時間です💦

「沈黙に慣れて、いかに気まずくならないか」このステップのミソなわけです。

「沈黙があっても大丈夫=ある程度気楽に良い関係性になる」訳ですから、このステップは難易度が高いです。ですが、このステップを突破すれば、自信をもって「仲が良い」と言えるでしょう。さぁ、頑張りましょう!

会話のネタは、「生活について」「サークル・部活」などステップ1と大体同じでいいですが、それに加えて、「その人に関わるような質問 」をしましょう。

例えば、

Aさんは軽音サークルに入っている。

→どのパートなのか、以前はやっていたのか、どんなことが楽しいのか、憧れている人はいるか

みたいに、「その人に焦点を当てた質問」をするということです。つまり、他の誰でもない「その人」のことについて聞くという訳です。

何度か質問をして「その人のことを少しずつ知る」というイメージです。最初なかなか話が盛り上がらないかもしれません。でも、それでオッケーです。少しづつその人との関係性を理解していきましょう。

ステップ3&4

ここまでくると、話のネタも事前に考えなくても、「パッ」でてくると思います。

ちなみに、「飯友」は学校や仕事があるときにご飯を食べるくらいの関係性。「友達」は休日に時間を作って2人で会うくらいの関係性です。

時間を掛けて、回数を重ねれば、それぞれに上のステップに行けます。一つだけ注意することがあります。

それは、「その人との関係性を意識することを忘れない」ということです。

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気楽に話せるから、ついつい無神経なことを言ったり、ないがしろな態度を取ったりしては元も子もないです。後からめちゃくちゃ後悔します。

ステップ5

ラストは「親友」です。僕の定義では、「理由がなくても会える」「嫌なことでもちゃんと言える」関係性を指します。

ここのステップまでくるのは、人生の中で数人だと思います。出会ったことに感謝するレベル。

変な気は使わない 顔色なんか知らない でも、傷つけたりしない
「ヒャダインとももクロのじょーじょーゆーじょー 」より

その他のポイント

①リアクションはやっぱり大切
→「リアクション」がないと相手は不安になります。特にうまく話せない時は、「あなたの話を聞いていますよ」とアピールしましょう。最低限、頷きだけでもしましょう。

ex) 感嘆詞+「コメント」:「へぇ、なるほど」「うわ、大変だ」

ex) 繰り返し:「東京に行ったの」→「へぇ、東京に」

②相手にしゃべってもらいたい時は、具体的な質問を
→具体的な質問をすれば、具体的な答えが返ってきます。そうすると、自然と一歩踏み込んだ話ができます。

ex) お母さん「今日の学校どうだった?」
子 「まぁまぁ」

  お母さん「今日の体育の時間どうだった?」
子「今日は50M走したんだけど、まぁまぁな感じかな。「スタートはちょっと遅れたんだけど…」

③初対面・よっ友の段階で、一緒に授業を受けることになったら?

→初対面で誘われた=「よっ友」認定をうけた=「よっ友」ステージで対応。「よっ友」レベルの会話を心がけてください。自分のできることを無理しない程度にやってください。

④大学の世界は広い
最後に大学生向けてですが、「私には、この子しかいない」と思うと、余計なことを言ったり、その子の言動に振り回されてしんどくなります。その結果、ギクシャクすることも多いです。

大学の世界は思ったより広いんです。「学年が変わったら、ほとんど会わなくなった」ということもざらにあります。その人とはたまたま合わなかっただけなんです。

自分はダメだと思わずに、また新しい出会いに切り替えてください。

 

まとめ

ものすごく長くなりましたが、どうでしたか?参考になりましたかね?

とにかく、相手との関係性を意識しながら、無理のない程度に人と付き合う。これが、「人見知り・内気な性格」の方にとっては最善の策だと思います。

もし何か質問があれば、コメントしてくださいね。

 

 

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