重い女(男)と思われないために…【メンヘラ】【恋愛】【人間関係】

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【質問】

重い女を卒業したいです!

私は今まで付き合ってきた人みんなに重いという理由で振られてきています。

前に彼氏とケンカになった時

「いつも病んでるし、毎日そんなメンヘラ発揮されると疲れる」って言われました。

私でもわかっているんです。どれだけ私がめんどくさい女か、重い女か。もっと気楽に付き合いたいんです。

好きっていう回数も多いし、相手からの返信がないと何してるか気になるし、過去に浮気されたことも何回かあるので、「他の女の人と何かしてるんじゃないか」とか考えちゃいます。

考えるだけならまだいいかもしれないけど、それを相手に言っちゃうんです。

言うとめんどくさがられることも分かってるんですけど、言って、「してないよ」っていう言葉で安心したくてつい言っちゃいます

毎日ずっと疑い続けたり考えたりするのもしんどいです。

返事が明らかに冷たいと「なんで冷たいん?」と聞いたりする時もあります。

その人のその時の対応で1日の私の気分も左右されるし、依存体質なんです…

どうすればめんどくさい・重たいと思われないようになるでしょうか。

【回答】

質問ありがとうございます。

恋愛関係において「重い」とは「パートナーに対する愛情が強すぎる」ことを指し、

多くの場合、それは悪いことのように捉えられています。

しかし、個人的には、「重い」ことは決して悪いことだと思いません。

なぜなら、相手のことが好き過ぎて嫌われることはほとんどないからです。

そもそも恋人同士なら、お互いに間違いなく好意があるはずです。

だったら、自分の好きな人に好意を向けられて、嫌と感じる訳がありません。

その点で考えると、愛情が「軽い」よりもずっと良いことでしょう。

ですから、重いこと自体が悪いのではなく、

相手に「重い」と感じさせている行為が悪いということをまず理解していただきたいと思います。

ですので、質問者様の場合も、重いことを無理に直そうとするのではなく、

重い性格でもいいから「相手に負担を掛けない向き合い方」を考えたほうが良いと思います。

【「重い」の構造を理解する】①どのような時に人は重いと感じるの?

どのような時に人は重いと感じるのでしょうか?

たとえば、ネット上で「重い」と言われている行動にはこのようなものがあります。

①付き合う前に、高価すぎるプレゼントを贈る

②仕事中に、「寂しい」と連絡をする

③自分勝手に思い悩み、自分の気持ちを言い出さない

④付き合ってすぐに結婚の話をする

もちろん人によって「重い」基準はさまざまですが、さきほどの例から考えると、ある共通点があります。

それは、

「重い」というのは、相手の望みに応えることができない状態を指す

ということです。

先ほどの例にもちいて考えますと、

①付き合う前に、高価すぎるプレゼントを贈る

→高価なプレゼントを渡されてもどう返したら良いのか分からない
=相手の望みに応えることができない=重い

②仕事中に、「寂しい」と連絡をする

→仕事中に会いに行くことができないのでどうすることもできない
=相手の望みに応えることができない=重い

③自分勝手に思い悩み、自分の気持ちを言い出さない

→悩んでいることは分かっているのに、何が原因かわからず、対処ができない=相手の望みに応えることができない=重い

④付き合ってすぐに結婚の話をする

→少なくとも今の段階ではプロポーズできない
=相手の望みに応えることができない=重い

しばしば「重い人」は、「面倒」・「自分勝手」・「一緒に居て辛い」などと表現されますが、

これらの表現の奥には、共通して「相手の望みに応えることができない」というストレスが存在しているのです。

【「重い」の構造を理解する】②望みですか、欲求ですか?

といっても、「大抵」の望みくらいなら問題はありません。

むしろ、恋人は喜んで応えてくれようとします。

ですから「会いたい」とか「一緒に出掛けたい」とか、「悩みを聞いて欲しい」と望むこと自体は全然OKなのです。

しかし、その「望み」が「欲求」に変わってしまっていたら別です。

その境界線は、相手の行動をコントロールしようとしているか

分かりやすくするために、ここでは「お母さんにお菓子をねだる子ども」という場面を用いてみます。

子ども:「お母さん、このお菓子ほしい!買って!」
母  :「この前も買ったでしょう。今日はダメです。また今度ね」
子ども:「ちぇー、分かったよ。次は絶対だからね!」

「望み」とは、相手をコントロールするのではなく、ただ相手が動いてくれることを期待するだけです。

具体的に言うと、「○○してくれたら嬉しいな。でも、してくれなくても気にしないよ」というスタンスのお願いのこと。

②「欲求」の例

子ども:「お母さん、このお菓子ほしい!買って!」
母  :「この前も買ったでしょう。今日はダメです。また今度ね」
子ども:「何でだよ!買って、買って、買ってよー買うまで帰らない!」(地団駄・大泣き)

「欲求」とは、相手のことを巻き込んでいるもの、つまり相手をコントロールしようとするお願いのことです

「私もしてるんだから、○○して当然だし、してくれなかったら怒る」というスタンスです。

このイメージを恋愛関係において考えてみましょう。

・彼氏に何度も好きと言ってねだる
・休みの日に友達と遊ばないで欲しいと言う
・私の知らない人と連絡を取らないで欲しいと言う
・返信がないと何度も連絡が来る

これらの重いと言われる行動は、すべて相手をコントロールしようとしていますが、

最も人は他人から行動をコントロールされるのを非常に嫌います。

きっと質問者様も理由は何となく理解されていると思います。

自分の望みを相手に強要してしまった場合、それはもはや欲求なのです。

ですので、もし「どうしても不安で不安で仕方がない」場合は、

相手に強要するのではなく「自分を始点にする」ということをオススメします。

・本当に好き? → 好きだよと自分から言う
・他の人と過ごしてほしくない→私と一緒に過ごしてほしい

望みと欲求については以下の記事で詳しく書いてあります。

もしよかったら読んでみてください。

人間関係を滑らかにする選択理論って何だ?
択理論を通して、人間関係について考察している。「人間の行動とは何か」「欲求とは」などの問いに答えている。人間関係をスムーズにするヒントを提示している。

【まとめ】:重たいと思われないように

基本的に「重い人」は、「相手は自分と同じ量の愛情表現があるか」ということを気にしすぎてしまう傾向にあります。

そして、相手と自分の量に少しでも差があると、「自分は愛されていないのではないか」と思い込み、不安になってしまう。

その結果、「重い」と感じさせる行動をとってしまうのです。

しかし、個人的には、

「相手と自分の愛情表現に差があっても、だからといって愛されていないということではない」と思います。

そもそも愛するってメチャクチャ難しいと思いませんか?

長い時間を過ごしてきた家族ならまだしも、出会って数年程度の相手を自分のことのように愛するなんて、そんなに簡単なことではないはずです。

その点では質問者様は愛することに長けているのでしょう。

ですから重要なことは、「相手は自分と同じ量の愛情表現があるか」ではなく、

「恋人として持っていて欲しい愛情があるか」ということだと思います。

自分と比べると差があるかもしれないけど、自分のことを大切に思ってくれて、時間を割いてくれて、望みに応えようとしてくれる。

それならば、パートナーは「ちゃんと愛していくれている」ことになると思います。

最もそこにあるのは、

愛を与える側になりやすいか、受け取る側になりやすいかの違いなだけだと感じます。

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