【質問】大学1年生ですが、受験の失敗を引きずってしまっています。
現役で失敗したため、1年間浪人を経験しました。
予備校の寮に入り、勉強以外の物を全て捨ててひたすら勉強に打ち込みました。
正直苦しかったですが、必死に目標を叶えるために努力し続けました。
しかし、あれだけ努力したのに第1志望大学は不合格。結局地元の私立の滑り止め大学に通うことになりました。
私は進学校出身で、知り合いの浪人した子は全員成功し、
優秀な大学に通っています。友人にも進学先すらまだ言えていません。
優秀な大学に通っている人ばかりなので浪人でその大学に入ったと言うとバカにされそうで怖いです。 今は滑り止めの大学に1時間半かけて通っています。
立地も悪いし偏差値も民度も低い大学に、私がどうしてこんな目に合わないと行けないのか本当に分からないです
今でも時折受験のことを思い出すたびに、涙が出てきます。
正直浪人というしんどい思いをして頑張ったのにさらに第1志望不合格、
なおかつ滑り止め大学進学というしんどい思いをしなければならないのが分かりません。将来も正直絶望的です…助けてください (一部改)
大学生の中にも「学歴コンプレックスに悩んでいる」人は一定数いると思います。
もちろん多少のコンプレックスを抱えてしまうのは仕方がない事ですが、
コンプレックスに縛られすぎると、学生生活にも支障が出てしまいます。
実は、私も大学受験では、第一志望校には合格できませんでした。
そして、大学入学当初は質問者様と同じように「学歴コンプレックス」を感じてました。
今回はこの経験を踏まえて、僕なりの「学歴コンプレックスとの向き合い方」について紹介していこうと思います。
(少々偉そうなことを言わせてもらいますが、その点はご了承ください)
目次
結論
質問ありがとうございます。
質問文から、一生懸命努力されていることがよく分かりました。
遅ればせながら、浪人生活お疲れさまでした。
しかし結論から話しますと、
過度な「学歴コンプレックス」は大学生活においては邪魔なもの、
もっと言うならば「過度な学歴コンプレックスは大学生活を不幸にする」と考えています。
提案:
現状をきちんと受け止めろ
私が考える学歴コンプレックスとは、
事実を認めると自分のプライドが傷つくので、それを避けるために、
相手のことを見下す(攻撃する)こと、もしくは今の自分を理想化することです
別の表現だと、事実とは異なるにもかかわらず、
「私はもっとできるはず」「こいつらは、私よりバカだ」と必死に自分を肯定しようとして、
そこで思考停止になっている状態ともいえます。
その点を踏まえて学歴コンプレックスについて語っていきます。
まずは質問者様は現状をきちんと受け止める必要があると思います。
今回の質問者様の場合だと、「地元の私立の滑り止め大学に通っている学生」であり、
それ以上でもそれ以下でもありません。
いくらあなたが浪人をして努力を重ねてきたとしても、
結果的に「地元の私立の滑り止め大学に通っている」訳ですから、
世間体で言えば、質問者様は「地元の私立の滑り止め大学に通っている学生」の一員なのです。
その事実はきちんと受け止めるべきだと思います。
いくら「私は、周りの学生とは違う」「浪人をして頑張ってきた」と思い、
周りの学生よりも格上だと訴えたとしても、世間の目は変わりません。
なぜここまで言うのか?
それは、これからあなたが人生の中で出会う人の90%以上は、あなたの努力を知ろうともせず、○○大に通っているという結果だけで、勝手にあなたの学力を判断するからです。
これは紛れもない事実です。
実際に、質問者様が「偏差値も民度も低い」と在学生を勝手に見下げているように、世間でも勝手にあなたのことを見下げることだってあるのです。
これまでの自身の行動の結果として、今のあなたの状況があるのですから、
この事実は理解しておくべきです。
第一志望に合格できなかったのは、あなたの努力が足りなかったのではなく、
試験においてその学校が設ける合格点に達しなかったからです。
「わたしは、一生懸命頑張った。
だけど、結果的には思うようにならなかった」
というように割り切って考えることに慣れなければなりません。
「学歴コンプレックス」を改善していくには、事実を理解して、
現状をきちんと受け止めることが必要不可欠です。
ですから、質問者様には「現状をきちんと受け止める」ことから始めていただきたいと思います。
もったいない
学歴コンプレックスとは、事実とは異なるにもかかわらず、
「私はもっとできるはず」「こいつらは、私よりバカだ」と必死に自分を肯定しようとして、
そこで思考停止になっている状態です。
と言っても適度な「学歴コンプレックス」でしたら、悔しさをバネにして大学の勉強に励んだり、
難易度の高い大学院にすすんだり、留学をしたり、資格を取ったりと、
今後の自分の将来に有益な活動の原動力になることもあります。
つまり、コンプレックスが大学生活に良い緊張感を与えることとなり、結果的に良い方向に働くということです。
しかし、過度なコンプレックスとなると全く意味のないものとなります。
高いプライドが邪魔をして他者との関係性を築けず、学歴以外の分野でも学歴で人を判断するようになります。
先も述べたように、その人のことを知ろうともせず、学歴だけで、その人の性格や行動、
将来についてもバカにすることがクセになります。
あまりにもプライドが高すぎて、失敗することを恐れて、挑戦することを放棄するようになります。
これは非常にもったいない。
あなたは、これから自分の興味のあることについて学ぶことができる。
大学生という時間がある環境の中で、やりたいことを思いきりやることができる。
キャンパス内で、友人や異性とふれあい、様々な経験をすることができる。
若さと時間がある大学生のうちに、コンプレックスが原因でこれらの経験をしないとなると、
その大学生活を不幸であるというほかにありません。
質問者様は、受験生ではなく大学生となりました。
年齢的にも子どもから大人になりました。すでに人生におけるステージが変わったのです。
ですから、自分の新たなステージにおいて相応しい行動をするべきだと思います。
結局のところ「将来」が「絶望的」になるか否かは、今のあなたによって左右されるのです。
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